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皮膚科Q&A
第6回:疥癬(カイセン)

 疥癬(カイセン)の歴史は、ギリシャ・ロ−マ時代にまでさかのぼり、かゆみのせいで兵士の戦闘意欲が低下したという古い西洋の記録も見られます。本邦でも古くから各地でみられ、大正時代や昭和21年頃の終戦直後にも大流行したことが記録に残っています。貧困による栄養状態の悪化や劣悪な衛生状態といったものがそれまでの流行の要因でした。第二次世界大戦以降は本邦では絶滅したかのように見えましたが、昭和40年代に入り海外渡航者増加を機に散見されるようになり、昭和50年以降は社会的な蔓延をもたらし、今や再び皮膚科外来においても珍しいものではなくなってしまいました。最近は新聞などでも集団発生が報道されています。豊かで衛生的な社会になったはずなのに、一体どうしてこのような状況に陥ってしまったのでしょうか?一緒に考えてみましょう。

東京厚生年金病院皮膚科
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 南光弘子

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 南光弘子

questions

Q1
疥癬(カイセン)はどんな皮膚病ですか?
Q2
全く異なる2つの臨床型があるって?原因は本当に同一種の虫で起こるのですか?
Q3
近年、なぜ注目を浴びているのですか?

Q4
社会的に蔓延した原因は?
Q5
よくみるカイセン“通常疥癬”はどのような経路で感染しますか?またその症状は?
Q6
高齢者に好発し、流行の原因ともなる“角化型疥癬”の特徴はどんな点ですか?

Q7
赤ん坊や子供にも移りますか?その場合に特徴的な症状がありますか?
Q8
ほかに誤診されやすい皮膚病としてどんなものがありますか?
Q9
一体どんなダニなのですか?ヒト疥癬虫の生態について

Q10
“通常疥癬”の治療法は?
Q11
“角化型疥癬”の治療法は?
Q12
完治までにどのくらいの日数がかかりますか?

Q13
施設や病院などで流行した場合の対処と予防策は?
Q14
老人介護施設・病院に入所・入院する際の受け入れ側の注意点は?
Q15
ほかにもっと有効でさらに安全な外用薬はないのですか?

Q16
待望のイベルメクチンとはどんな薬?
Q17
イベルメクチン(商品名ストロメクトール錠3mg)内服療法について

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