まず、局所麻酔をして、病気の皮膚の一部を切り取る皮膚生検を行います。顕微鏡による組織検査で、尋常性天疱瘡は表皮の下の方に水疱(天疱瘡の水疱は棘融解性水疱と呼ばれます)の形成をみるのに対して(資料5)、落葉状天疱瘡では表皮の上の方に水疱の形成をみます(資料6)。いずれの疾患でも生検皮膚を用いた蛍光抗体直接法という検査で病気の皮膚の表皮細胞間に抗体(免疫グロブリンG:IgG)の沈着を認めます。類天疱瘡の皮膚生検では、表皮の下に水疱の形成がみられ(表皮下水疱)(資料7)、蛍光抗体直接法で病変皮膚表皮基底膜部にIgGの沈着を認めます。
資料5
尋常性天疱瘡の顕微鏡検査所見
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資料6
落葉状天疱瘡の顕微鏡検査所見
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資料7
類天疱瘡の顕微鏡検査所見
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天疱瘡では、採血検査を行い、蛍光抗体間接法という方法で血液中にIgG抗表皮細胞間抗体を検出します(資料8)。また、類天疱瘡では、蛍光抗体間接法で血液中にIgG抗皮膚基底膜部抗体を検出します(資料9)。また、免疫ブロット法という方法で、天疱瘡においてはDsg1ないしDsg3への反応を検索し、類天疱瘡ではBP230とBP180への反応を検索します。最近、Dsg1/Dsg3およびBP180/BP230のリコンビナント蛋白を用いたELISA法という検査法が開発され、これらの自己抗体がより早くかつ正確に検出できるようになりました。
資料8
天疱瘡における
抗表皮細胞間抗体陽性所見
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資料9
類天疱瘡における
抗表皮基底膜部抗体陽性所見
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