皮膚科Q&A
第8回 やけど
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Q3
やけどはどうしたら早く治るのでしょうか?どんな治療法があるのですか?
A

やけどはその深さによってI度熱傷からIII度熱傷まで分類されます(参考資料1)。I 度熱傷は表皮熱傷(皮膚の表面だけのやけど)ともよばれるものでやけどをした部位に赤みがある状態のやけどを言います。このやけどはとくに治療をしなくと も傷跡をのこすことはありませんが抗炎症作用のある軟膏で治療することが効果的です。II度熱傷は水疱(みずぶくれ)ができるやけどですが大きく2つに分 類されます。II度熱傷のうち浅いものを浅達性II度熱傷といい、みずぶくれがやぶれると、きず(潰瘍)になりますが医師の治療を受けるとふつうは1−2 週間で治り、多くの場合瘢痕を残さないことが多いやけどです。それに対してそれよりも深い深達性II度熱傷の場合には適切な治療を受けても治るのに1ヶ月 以上かかり瘢痕(きずあと)や瘢痕拘縮(ひきつれ)をのこすことが多いやけどです。皮膚の厚さ全てが熱による損傷を受けるIII度熱傷では自然治癒にはと ても時間がかかりますので基本的に入院して植皮術などの外科的治療が必要になることが多いやけどです。このようにやけどの治療には冷却、消毒、軟膏治療な どによる保存的治療と植皮術を中心とした外科的治療とがありますがやけどの深さや広さで適宜治療法を選択するようにします。あと、民間療法に頼って医師の 治療を受けなかったり、きずに細菌感染がおきたり、糖尿病などの基礎疾患があると浅いやけどでも深いやけどとなり治るまでに時間がかかったりきずあとを残 すことがありますので、この点を念頭に置いて速い時期から専門医の治療を受けることが大切です。

 

資料1 熱傷深達度

皮膚のどの深さまで熱による障害がおよんでいるかをしめす分類。

I度熱傷 表皮のみに障害がとどまっているもの。発赤をきたす。
2-3日で治る。
II度 真皮に達するもの。水疱(みずぶくれ)ができる。痛みが強いことが多い。
さらに浅達性II度熱傷と深達性II度熱傷に分けられる。
III度 皮下組織まで達するもの。痛みがない。
こげて白あるいはすすで黒くなりいわゆる羊皮紙様の皮膚となる。毛が簡単に抜け、痛みがかえって少ない。

 受傷直後に以上の深達度の鑑別を正確に行うことはかならずしも容易ではない。普通2-3日してからはっきりすることが多い。
 この深達度の判定は重症度の判定のみならず、治療法にもかかわる。
 浅達性II度熱傷であれば皮膚組織や毛根、汗腺などから皮膚の再生で10日前後で治癒が期待できるが、深達性II度熱傷ではもっと時間がかかりIII度熱傷では周辺からしか治らないので、植皮などの外科的治療が必要になる場合が多い。
 1/2 II度熱傷面積+III度熱傷面積を熱傷指数(BI=Burn Index、バーンインデックス)と呼ぶ。
 同じ熱傷重症度でも年齢が若いほど救命率が高いことが知られている。

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