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メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍

Q11皮膚悪性腫瘍の発生を予防できますか?

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 皮膚悪性腫瘍の多いオーストラリアでは、紫外線と皮膚がん発生について多く研究され、日焼け止めクリームはがん前駆症の日光角化症や有棘細胞癌の発生を約30%減少させると報告されています。皮膚悪性腫瘍の発生が多い白人と比べて、日本人にこの数字が当てはまる訳ではありませんが、皮膚に紫外線をあたることは、いくつかの皮膚悪性腫瘍の発生の原因と考えられているため、若い頃から普段の生活のなかで紫外線を避けることは重要です。
 海水浴、スポーツ、仕事などで長時間の紫外線を受ける場合は、日焼け止めクリームをぬる、日焼け止めが含まれた化粧品を使う、帽子や日傘を使う、長袖を着る、など紫外線を避けましょう。
 一方、皮膚悪性腫瘍の発生は若い頃から暴露してきた紫外線の量と程度により、左右されます。そのため、若い頃にたくさん紫外線に当たっていた人が高齢になってから急に紫外線を避けても、発生を予防できるわけではありません。
 高齢になってから紫外線を避けても予防に意味がないわけではありませんが、若い頃にたくさん紫外線にあたっていた人は、皮膚悪性腫瘍を早期に発見して治療することが重要です。

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