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ケミカルピーリング

Q5ケミカルピーリングの効果はすぐに現れますか?

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 疾患、疾患の重症度、使用薬剤、薬剤濃度、によって異なります。ケミカルピーリングに対する皮膚の反応は、個人個人(年齢などの違い)において、また同じ人でも治療時の皮膚の状態や行う季節によって異なるので効果の発現時期も様々です。すぐに治療効果が見られない場合でも、治療目標の達成の為には根気よく続けることが必要です。
 グリコール酸を用いた「にきび」に対するケミカルピーリングでは、治療直後から、毛穴からの皮脂の分泌や、膿をもったにきびが自然に破れ、膿が出やすい状態になります。治療開始時は基本的に約2週間に1回の割合で治療するのが効果的です。続けていると新しいにきびが出てくるまでの期間は長くなり、徐々に治療期間を空けていくのが良いでしょう。はじめは治療効果が見られなくても、治療を重ねていくうちに急に改善傾向を認めることをしばしば経験します。例えば、中等度のにきびで平均6回、重症のにきびで平均10回の治療後に、急速に新しく出る割合が減少したり、にきびのために赤くなっている皮膚が改善したりといったことも経験しています。(資料3参照)。

資料3-1:治療前
資料3-2:30%グリコール酸で、2回治療後
資料3-3:30%グリコール酸で、21回治療後

 また、「しみ」に対しては、浅いケミカルピーリングでは即効性はありません。通常、2、3回の治療で効果が出ることは少なく、数ヶ月から年単位の期間がかかることが多く、他療法との併用が効果的です。「くすみ」に対しては、グリコール酸を用いた場合、約4~5回程度で効果が出てきます。
 ただし、いずれの場合も効果には個人差があります。

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