顔や陰部など角層(皮膚の最表層にある薄い層)が薄い部位では軟膏の吸収がよいため、強力なステロイド軟膏を外用しているとその皮膚が薄くなったり、皮膚が赤くなるなどの副作用があらわれることがあります。しかし、手足は角層が厚いので、副作用は出にくく、もし、副作用があらわれても、外用を中止したり、弱い軟膏に変更すれば心配ありません。また、手足の狭い範囲にステロイド軟膏を塗布したからといって、体のほかのところに副作用があらわれることはありません。
Feldman. R.J. and Maibach, H.I.: J. Invest. Derm., 48, 181, 1967を改変