Q9やけどのきずあと(瘢痕)があるのですが、どうしたらよいのでしょうか?
やけどのきずあとがどのようになるのかはやけどの深さ、治療法、さらには体質も関係があると考えられています。潰瘍は治ったがきずあとが目立つという場合もしばらくすると目立たなくなっていく場合も多いので落胆せずに専門医に相談なさった上で治療を受けることをお勧めします。きずあとの治療には副腎皮質ホルモンを含んだ軟膏・クリーム・テープを使う方法のほかに瘢痕を目立たなくする内服薬を飲む方法があります。きずあとが顔面やひきつれがあって見た目や機能的な観点から問題となるような場合には植皮術や瘢痕形成術などの外科的治療を考慮することも良いでしょう。あと、やけどをして長い時間たった瘢痕にできものや潰瘍ができてきたら皮膚癌などの悪性腫瘍である疑いがありますのですぐに皮膚科医に相談して診断を受けることもとても大切です。いずれにしてもこの分野の技術は日々進歩していますので一人で悩んでいないで一度専門医にご相談なさってみることをお勧めします。