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白斑

Q10どのような基準で治療法が選択されますか?

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 日本皮膚科学会のガイドラインでは過去の報告を検討して評価した科学的な根拠の高い治療を選択することが勧告されています。

治療薬・治療法 推奨度 推奨文
ステロイド外用療 A-B 尋常性白斑の治療にステロイド外用は有効である。
活性型ビタミンD3外用薬 C1-C2 尋常性白斑に対してビタミンD3外用薬を単独では効果が弱く、PUVAやNBUVB療法と併用することは行うことを考慮しても良い。
タクロリムス軟膏 B 治療効果が高い可能性はあるが、長期安全性は不明であり、3~4カ月を目処に効果判定を行う。
PUVA療法 B 尋常性白斑にPUVA療法は有効である。
ナローバンドUVB照射療法 B 成人の尋常性白斑の患者に対する治療としてNB-UVBはPUVAよりも治療効果に優れ、保険適応もあり、紫外線療法の中で第1選択としてよい。
エキシマレーザー/ライト照射療法 C1 308nmエキシマレーザー/ライト治療器の特性を理解した上で、治療効果が期待できる皮疹に対して308nmエキシマレーザー/ライト治療を行ってもよい。
ステロイド内服 C1 進行性の尋常性白斑に対して行ってもよい。
免疫抑制剤内服 EBMなし
植皮・外科手術 A-C1 尋常性白斑に対する外科的治療は一年以内に病勢の進行のない症例に対して、整容上問題となる部位のみに行われるべきである。
カモフラージュメイク療法 C1 常性白斑患者にQOL改善を目的として、白斑専用のカモフラージュ化粧品を用いて化粧指導(カモフラージュメイク)を行ってもよい。但し、尋常性白斑を治療する効果がないことおよび保険適応でないことに配慮が必要である。

尋常性白斑



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