Q3褥瘡の予防は、どうすれば良いのですか?
まず、リハビリなどにより、できるだけ自力で動ける(寝返りがうてる)状態を維持、拡大するのが重要です。栄養をしっかり取って、筋肉、皮下脂肪が痩せ細らないようにするのも重要です。
寝たきりになったしまった場合は、同じ場所に体重がかからないようにするために頻回に体の向きを変える(体位変換)必要があり、2時間以内の体位変換が推奨されています。しかし、体の状態が悪い場合は、1時間同じ態勢でいるだけでも褥瘡ができることがあります。1時間ごとに体位変換をするのは、自宅でも病院でも不可能ですので、柔らかいマットレスを用いて、圧迫を軽減する必要があります。
マットレス(エアーマットレス、ウレタンフォームマットレスなど)は、体の状態により最適なものが異なるので、まず、看護師などに相談するのが良いと思います。介護保険を利用して安くレンタルすることもできます。褥瘡予防マットレスを使用している間も、体位変換は必要です。角度、頻度なども看護師に訊いてください。重要なのは、仙骨部など、体の一部だけに体重がかかった状態が続かないようにすることです。