肥厚性瘢痕は症状の程度を考えなければ誰にでも生じます。 他方、ケロイドは生じやすい体質があると考えられます。家族内発症が多い家系の存在や、メラニン色素量との関連も知られており、黒人にはケロイドができやすく白人はできにくいことが有名です。また高血圧や女性ホルモンが症状を悪化させることが知られています。興味深い事実として、喘息などのアレルギー疾患をもつ方には多く発生する反面、神経障害を生じている癩病患者には発生しないとする報告もあります。