監修

医学博士
清水 宏
(北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野 教授)
清水 宏
(北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野 教授)

医学博士
新熊 悟
(北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野)
新熊 悟
(北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野)
表皮水疱症は、表皮と真皮を接着させるタンパクに生まれつき異常があるため、日常生活における軽微な外力によって皮膚や粘膜のただれ(びらん)や水ぶくれ(水疱)を生じる遺伝性の皮膚病です。これらの症状は生直後や新生児期から出現することが多いため、表皮水疱症患者さんのご両親が戸惑ってしまうことも多いと思います。また、残念ながら表皮水疱症を根本的に完治させる治療法はなく、その時々の症状を軽減するための対症療法を長期間継続的に行っていく必要があります。そのため、患者さん自身はもちろんのこと、そのご家族、学校の先生や養護教諭(保健室の先生)など、患者さんと深くかかわる方々にはこの疾患についての正しい知識を持っていただく必要があります。この皮膚科Q&Aでは、そのような方々の疑問にお答えしたいと思います。