表皮と真皮は、それらの間に接着剤のような役割を持つタンパクによって強固に接着しているため、皮膚に外力が加わっても簡単には解離しない構造になっています。しかし、そのタンパクが正常に機能しないと日常生活における弱い外力でも皮膚や粘膜にびらんや水疱が生じる表皮水疱症を発症してしまいます。重症の場合には、繰り返して形成される水疱やびらんのために手や足の指趾が癒着するなど、日常生活が不自由になることもあります。