Q8ステロイドの外用薬は副作用が恐いといわれていますが、どのように使えばよいのでしょうか?
ステロイドの外用薬は確かに漫然と使っていれば、皮膚に様々な副作用を起こしえます。ステロイド外用薬はその効果を元に5段階に分類されています。効果の高さと副作用の起こりやすさは一般的に並行しますので、必要以上に強いステロイド外用薬を使わず、「皮疹の重症度」に見合った薬剤を選ぶことが大切です。普通、次のような基準で第一選択薬が選ばれます。
- 重症:ベリーストロングないしストロングクラス
- 中等症:ストロングないしミディアムクラス
- 軽症:ミディアムクラス以下
- 軽微:ステロイドを含まない外用薬(ワセリン、尿素軟膏、ヘパリン類似物質含有軟膏、亜鉛華軟膏、親水軟膏など)
ステロイド外用薬の局所副作用
- ステロイドざ瘡(ニキビ)
- ステロイド潮紅
- 皮膚萎縮
- 多毛
- 細菌・真菌・ウィルスによる皮膚感染症
- アレルギー性接触皮膚炎