Q2メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍の症状は?
皮膚悪性腫瘍の種類により様々です。代表的な皮膚悪性腫瘍として、基底細胞癌、ボーエン病、有棘細胞癌、パジェット病について示します。
基底細胞癌
ほくろに似ることが多いですが、ほくろに比べて青黒く、表面がろうそくの「ろう」のような光沢をもつ結節です。中央が潰瘍となり、周囲組織を破壊しながら進行することがあります(図1)。

ボーエン病
見た目が湿疹に似ており、表面が赤くてざらざらしています。形は円形やいびつな形をしています。放置すると進行して次に示す有棘細胞癌になることがあります(図2)。

有棘細胞癌
大半は皮膚より突出するいぼ状の病変で、びらんなどを混ずる紅色調の腫瘤で、潰瘍状のこともあります。腫瘤が大きくなると悪臭を伴うこともあります(図3)。

パジェット病
多くが外陰部に発生します。湿疹やたむしに似た赤くて湿った病変が生じ、表面にかさぶたがついたり、白色や茶色の病変も混じることがあります。進行すると病変内に結節や腫瘤が生じます。痒みを伴うことがあります(図4)。
