Q4メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍の発症原因は何がありますか?
基底細胞癌
小児期に浴びた紫外線の影響が大きいと言われています。また、基底細胞母斑症候群や色素性乾皮症といった先天性疾患のある人、放射線照射後の人、免疫抑制状態にある人の場合、若年者にも見られるので発症原因と言えます。
日光角化症
長期に渡って浴びた紫外線が原因です。
ボーエン病
いぼウィルスであるHPV (ヒトパピローマウィルス)の感染や、砒素 (ひそ)を含んだ井戸水の摂取により生じます。HPV感染の場合は通常1つだけボーエン病が生じますが、井戸水の摂取の場合は多数生じることがあります。
有棘細胞癌
表皮内がんである、日光角化症やボーエン病が発症原因となります。また、ひどいやけどのあとである熱傷瘢痕 (ねっしょうはんこん)、放射線照射後の慢性放射線皮膚障害、慢性炎症が長期間持続する病態等も発症原因になります。色素性乾皮症といった先天性疾患のある人や、移植など他疾患の治療による免疫抑制状態にある人も有棘細胞癌が生じやすくなります。
乳房外パジェット病
乳房外パジェット病の発生原因については未だ不明です。