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メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍

Q4メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍の原因は?

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 各皮膚悪性腫瘍ともにはっきりとした原因はよく分かっていません。しかし各皮膚悪性腫瘍で発生に関係するいくつかの危険因子は従来の治療経験や研究データから分かってきています。

基底細胞癌

すべての基底細胞癌に当てはまるわけではありませんが、紫外線が関与する場合があります。けがややけどのきずあとから発生することもあります。

ボーエン病

いぼウイルスが感染した皮膚や、けがややけどのきずあとから発生することがあります。砒素の摂取によりボーエン病が皮膚にいくつもできることがあります。

有棘細胞癌

紫外線の関与することが多いです。長期間日光にあたることにより、日光角化症という表面がかさかさした赤い斑が特徴の癌の前ぶれのような状態が生じ(図5:矢印内)、これがさらに時間がたつと有棘細胞癌に移行することがあります。その他に、けがややけどのきずあと、放射線をあてた部位、長期間皮膚の炎症が生じる皮膚の病気(尋常性狼瘡や円盤状エリテマトーデスなど)から生じることがあります。

図5
図5

パジェット病

残念ながら原因がよく分かっていません。従来直腸癌や肛門癌が皮膚に進展したものもパジェット病とされていましたが、現在では皮膚そのものから発生するパジェット病とは区別されています。

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