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メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍

Q5メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍の治療にはどのようなものがありますか?

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基底細胞癌

手術のみでほぼ根治 (こんち:完全に治ること)が可能です。ほとんど転移することはありません。状況により放射線治療が選択されることもあります。

日光角化症

手術のみでほぼ根治が可能です。イミキモドクリームと呼ばれる外用薬も高い治療効果を期待できます。凍結療法が選択されることもあります。

ボーエン病

手術のみでほぼ根治が可能です。5-FU軟膏 (抗がん剤の塗り薬)外用や凍結療法が選択されることもあります。

有棘細胞癌

進行していない場合は、手術のみでほぼ根治が可能です。進行し、リンパ節転移が疑われる場合はセンチネルリンパ節生検 (転移が疑われるリンパ節を切除してリンパ節転移の有無を検査する)が行われます。明らかなリンパ節転移がある場合は、リンパ節郭清が必要になることがあります。他臓器に転移がある場合は集学的治療 (手術、抗癌剤、放射線治療を組み合わせる)が選択されます。腫瘍が大きい場合は放射線治療が選択されることもあります。その場合、抗がん剤と放射線治療を同時併用する「同時化学放射線療法」とすることもあります。

乳房外パジェット病

進行していない場合は、手術のみでほぼ根治が可能です。進行し、リンパ節転移が疑われる場合はセンチネルリンパ節生検が行われます。明らかなリンパ節転移がある場合は、リンパ節郭清が必要になることがあります。他臓器に転移がある場合は集学的治療が選択されます。手術困難な場合には放射線治療が選択されることもあります。

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