Q5各皮膚悪性腫瘍の発生する割合はどれくらい?
欧米では基底細胞癌と有棘細胞癌を併せてnon-melanoma skin caner(非メラノーマ皮膚がん)と呼ばれ、内蔵のがんなどを含む全悪性腫瘍の半数以上を占めるといわれています。
日本におけるメラノーマの発生数は人口10万人あたり1.5~2人くらいと言われ、年間1500人~2000人くらい発生していると推測されています。一方メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍については、多施設で皮膚悪性腫瘍の患者さんを合計した統計によると、メラノーマに比べて基底細胞癌は約2.5倍、有棘細胞癌や約1.6倍発生しています。基底細胞癌と有棘細胞癌で皮膚悪性腫瘍全体の50%以上を占めます。一方パジェット病の占める割合は10%程度ですが、白人にくらべて発生数が多いのが特徴です。
社会全体の高齢化もあって、皮膚悪性腫瘍の発生数は年々増加しています。