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メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍

Q7メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍の治療とは?

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 原則として手術で病変を切除します。皮膚悪性腫瘍の種類により異なりますが、病変の境界より少し離して切除します。小さな病変の場合は、切除後そのまま縫い縮める簡単な手術で治療が可能です。病変が少し大きい場合は、切除後の皮膚の欠損を修復するために植皮や皮弁などの再建のための手術が必要となることがあります。
 所属リンパ節に転移がある場合は転移の程度によりますが、リンパ節郭清が必要になることがあります。
 リンパ節転移が広範囲に及んだり、臓器に転移がある場合は、化学療法を主体とした治療が行われます。

 皮膚悪性腫瘍の種類別では、

基底細胞癌

ほとんど転移することはないため、手術のみで根治が可能です。

ボーエン病

基底細胞癌と同様にほとんど転移することはないため、手術のみで根治が可能です。

有棘細胞癌

手術での治療が原則ですが、手術以外では、放射線治療が比較的高い効果があります。特に放射線治療の効果を高くする性質がある抗がん剤と同時に放射線を行う「化学放射線療法」で、さらに効果が高まることが種々のがんで証明され、有棘細胞癌にもときに適用されています。

パジェット病

時にリンパ節転移が起きることがあるため、リンパ節の検査を同時に行いながら手術を進めることがあります。

 いずれの皮膚悪性腫瘍も進行例では化学療法(抗がん剤による治療)を中心に、手術、放射線などを組み合わせた集学的治療が行われます。

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