Q7メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍の新しい治療のトピックスはありますか?
基底細胞癌
日光角化症に使用されているイミキモドクリームが海外で基底細胞癌に使用され、高い効果が得られています。数は少ないものの、手術不能なくらい巨大であったり、転移をおこした基底細胞癌があります。ビスモデギブと呼ばれる、ヘッジホッグ系シグナル伝達(基底細胞癌の発症に重要な細胞内シグナル伝達経路)の阻害剤が有望視されています。
ボーエン病
日光角化症に使用されているイミキモドクリームが海外でボーエン病に使用され、高い効果が得られています。
有棘細胞癌
セミプリマブと呼ばれる、PD-1阻害剤(メラノーマに使用されるニボルマブと同様に免疫チェックポイントを阻害する作用を持つ)が海外では有棘細胞癌の転移病巣に用いられ、高い効果が得られています。本邦での使用が期待されています。