血管炎には様々な疾患があり、未だ明快に整理されていないのが現状です。そのような状況にありますが、国際的にChapel Hill分類(表1)と称される分類が広く活用されています。これらの疾患の中で頻度も高く、皮膚科が診療に携わることの多い全身性の血管炎としてヘノッホ・シェーンライン(Henoch Schonlein)紫斑病があります。本症はアナフィラクトイド紫斑とも呼ばれます。