Q5水疱性膿痂疹の治療は、実際にはどうするのですか?
とびひの多くがこの水疱性膿痂疹です。フシジン酸ナトリウム、テトラサイクリン系またはニューキノロン系抗菌薬の軟膏を塗って、時にはその上にリバノール亜鉛華軟膏を貼ったりしますが、全体をガーゼで覆います。1日に1~2回取り替えます。水疱は小さなものは潰しませんが、大きな水疱はその内容液が周囲に付着しないように排出させます。
ごく軽い場合は外用で済みますが、通常は抗菌薬の内服を併用します。セフェム系抗生物質を用います。なかなか治らない時には、抗菌薬が効かない場合(耐性化)がありますので、前もって、出来れば最初に細菌培養して、原因菌を調べつつ、感受性検査(薬が効くかどうかしらべる)をしておくとよいでしょう。
とびひは痒みが強いので、抗ヒスタミン薬の内服をさせてかきむしらない様に、病変の広がるのを押さえてあげることも大切です。