Q2「類天疱瘡」にはどのような種類がありますか?
類天疱瘡で最も患者さんの多い病型は「水疱性類天疱瘡」です。水疱性類天疱瘡の患者さんは高齢者に多く、最近の日本の高齢化により、さらに多くの患者さんがいると考えられます。年齢的には60歳以上、特に70~90歳台の高齢者にみられます。まれに18歳以下の若年者および小児にもみられます。
他に、口や目などの粘膜を主体に症状が出現する「粘膜類天疱瘡」や、自己抗体の標的が水疱性類天疱瘡と異なる「後天性表皮水疱症」があります。「水疱性類天疱瘡」、「粘膜類天疱瘡」、「後天性表皮水疱症」の3疾患は厚生労働省の指定難病に認定されています(詳細後述)。
その他に稀な病型として、妊娠性類天疱瘡、抗p200類天疱瘡、疱疹状皮膚炎、線状IgA水疱性皮膚症、IgM類天疱瘡があります。