Q8ステロイド内服の副作用にはどのようなものがありますか?
ステロイド内服の副作用には満月様顔貌や体重増加をはじめとして、高血圧、糖尿病、高脂血症、消化性潰瘍、不眠、骨粗鬆症、白内障、緑内障、大腿骨頭壊死、ニキビなどさまざまなものがあります。消化性潰瘍の予防にプロトンポンプ阻害薬が用いられることがあります。また、骨粗鬆症の予防薬(プレドニゾロン5mg/日以上を投与する場合はビスフォスフォネート製剤)を併用します。その他、糖尿病、高コレステロール血症、高血圧を起こすため、定期的な検査を行います。多量のステロイド内服が長期間続く場合ないし免疫抑制剤を使用する場合は、各種の感染症の合併にも注意します。このような副作用は高齢者に生じやすいと思われます。そのため、高齢者の発症の多い水疱性類天疱瘡では特に注意する必要があります。