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アテローム(粉瘤)

Q1アテロームとはどんなものですか?

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アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマとも呼ばれます)は、皮膚の内側に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)や皮膚の脂(皮脂)が、袋の中にたまってしまってできた腫瘍(嚢腫)の総称です。たまった角質や皮脂は袋の外には排出されないので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。身体のどこにでもできますが、特に顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこり(腫瘍)で、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、そこから臭くてドロドロしたネリ状の物質が出てくることがあります(資料1、2、3)。

資料1:おしりのアテローム(表皮嚢腫)(正面像)
資料2:おしりのアテローム(表皮嚢腫)(側面像)
資料3:あごのアテローム(表皮嚢腫)。
半球状に盛り上がっている部分の中央の黒点が開口部。
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