Q2日本でヒトに被害を及ぼすマダニ類にはどんな種類があるのですか?
日本ではマダニ類が46種類ほど知られており、成虫の体長は2~8mmの大型のダニ類です。マダニは主に林の中やその周囲、あるいは河川敷などに見られ、草やササなどの葉に付着して待機しています。そこに動物やヒトが通ると、その体や衣服に乗り移ります。そして体表面を動き回って吸着する部位を探し、口器を皮膚に刺入して吸血を開始します。その後、吸血に伴って徐々に腹部が膨らみます。そして、幼虫で約3日、若虫で約7日、成虫では10日から14日間くらい皮膚に吸着し続けて、十分に吸血して満腹(飽血)すると自然に脱落します。
日本でヒトに吸着することの多いおもなマダニとして、西日本ではタカサゴキララマダニやフタトゲチマダニ、東日本ではヤマトマダニ、北日本ではシュルツェマダニなどがあります(資料2)。
近年では、海外旅行で登山やハイキングをした際にマダニに刺されて帰国する人も見られますので、どんな場所でも野外活動をする時には注意が必要です。
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