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ダニ類による感染症

Q9ダニ類に刺されないための予防法や感染症への対策は?

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 マダニやツツガムシの生息する山野や河川敷などで野外活動をするときは、長袖、長ズボンなどを着用して肌の露出を避け、ズボンの裾を長靴や靴下の中に入れて、ダニ類の侵入を予防しましょう。むやみに林の中や草むらに入らないようにすることも大切です。ディートやイカリジンなどの忌避剤を含有した虫除け剤はダニ類の吸着を防ぐ効果がありますので、活用してください。塗布する際には、塗り残しがないように肌にしっかり塗り伸ばしてください。衣類の上から噴霧できる製品もありますので、特に靴下やズボンの裾などに噴霧しておくとよいでしょう。なお、ディートについては小児への使用回数が制限されているので、使用上の注意をよく確認して使用してください。イカリジンは小児への使用制限はありません。
 野外活動のあと、入浴時には脇の周囲や下腹部、陰部、太ももなどの皮膚にマダニが吸着していないか調べて下さい。乳幼児では頭部にマダニが吸着していることがありますので、頭皮も探す必要があります。マダニを見つけても、慌てる必要はありません。自分で除去できそうにない場合は皮膚科を受診してください。
 ダニ類に刺されたあとに発熱や倦怠感、発疹・刺し口などの皮膚症状、下痢・嘔吐などの消化器症状、麻痺などの神経症状が現れた場合は必ず医療機関を受診してください。その際に、野外活動歴(活動の時期、場所、内容など)やダニ類に刺された(かもしれない)ことを医師に伝えてください。自分でマダニを除去した場合は、虫体を持参すると診断の参考になります。

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