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ダニ類による感染症

Q4ダニ類に刺されることによって生じる感染症は?

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 国内でダニ類に刺されることによって生じる主な感染症としては、リケッチア感染症の日本紅斑熱とつつが虫病、ボレリア感染症のライム病、そして、ウイルス感染症の重症熱性血小板減少症候群、ダニ媒介性脳炎などがあります。これらの中で、つつが虫病は、マダニではなく、「ツツガムシ」と呼ばれる別のダニ類の幼虫が媒介します。
 これらの感染症は、ダニに刺されたからと言ってすべての人に発症するわけではありません。ダニの種類やその生息する地域によって、保有する病原体の種類や保有頻度に大きな差があります。一般的に、日本では野外のダニ類が何らかの病原体を持っている確率はきわめて低いので、ダニ類に刺されても過剰に恐れる必要はありません。しかし、診断や治療が遅れることで重症化し、命に関わる感染症もありますので、正しい知識を持って対応することが重要です。

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