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虫(マダニ類)による予期せぬ感染症

Q5マダニ類に刺された後に生じるツツガムシ病とライム病とは?

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 ツツガムシ病は戦前はアカツツガムシが媒介する北陸~東北の河川領域で、夏に発生する風土病として恐れられていました(古典的ツツガムシ病)。しかし、1960年代にはクロラムフェニコールの流布とともに発症はなくなり、1980年代にクロラムフェニコールの使用禁止とともに、また発症が増加してきて再び隆盛している再興感染症です。近年では北海道を除く、本州全域で、年間500~1000例近く発生がみられ、ほとんどがフトゲツツガムシなどが媒介し、秋、冬に発生する新型ツツガムシ病です。ツツガムシのもつオリエンチアという病原体により生じます。
 ライム病はマダニにより媒介されるスピロヘータの一種、ボレリア菌による極めて多様な病態を示す人畜共通感染症です。1977年に、米国コネチカット州ライム地方で、若年性関節リウマチ様関節炎が集団で発生し、ライム関節炎として紹介されました。欧米では起因するマダニが都市部に生息することから、年間十数万人の患者が発生し重大な社会問題となっています。

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