国際活動
留学体験レポート:University of California, San Diego - 中村貴之
2024年12月27日公開
中村貴之/Department of Dermatology, University of California San Diego
留学先と留学期間
Department of Dermatology, University of California San Diego, CA, USA(principal investigator: Richard Gallo先生)へ2021年6月から2024年1月までの2年7か月間、ポスドクとして留学しました。
留学の経緯
私の留学先であるDepartment of Dermatology, University of California San Diegoは通称Gallo labとして知られ、これまでに多くの日本人が留学されている人気の高い留学先のひとつでした。留学のお話は当時筑波大学医学医療系皮膚科の教授であった藤本学先生より頂きました。
留学先での仕事
抗菌ペプチドであるLL37の脂質取り込み促進作用に関する研究。乾癬や酒さの病変部で多量に放出されることが知られているLL37がLDLの細胞内取り込み促進作用を有することを見いだし、その機序と意義を明らかにする研究を行っていました。
楽しかったこと
ボスや他のラボメンバーが非常に気さくで、話しやすく、ビーチでのバーベキューなどラボ行事がたくさんあり、とても楽しい時間を過ごしました。また、サンディエゴは雨が少なく、夏は涼しく、冬は暖かくて非常に過ごしやすかったです。サンディエゴにはハイキングコースが多数あり、休日にはハイキングを楽しんでいました。
大変だったこと
コロナ禍での留学であり、出国までのワクチン接種を含めた手続きに時間がかかり大変でした。また、もともと英会話が得意ではありませんでしたが、コロナ禍で運転免許申請の予約などを電話で取る必要があり、英語での電話のやりとりはかなり苦労しました。研究でもコラボレーターと直接対面ではなく、Zoomを通じて話す機会が多く、on lineでの英語によるコミュニケーションには苦労しました。
これから留学を考えている先生へ
海外留学は大変なことも多々ありますが、異文化に触れることや異なる環境で生活してきた方と友達になることは人生にとってプラスになることが多いと思うため、若い先生方には是非留学を視野に入れていただきたいです。留学に当たって語学やお金の問題があると思いますが、留学を希望される場合は早くからこれらの問題に対応して、準備いただけたらと思います。