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理事長挨拶

領域を強くし、存在感を増す

第117回日本皮膚科学会総会(広島開催)会期中に行われました理事会において、日本皮膚科学会理事長を拝命いたしました。大変光栄であると共に、真に身の引き締まる思いでございます。
理事長を拝命し、真っ先に思うことは、先人達への感謝であります。120年近い歴史を持つ日本皮膚科学会を先導してきた多くの先人達の英知と数々の困難を克服してきた努力の蓄積があって、現在の日本皮膚科学会の繁栄があり、私たちがこうしてここにいられるのだと思います。特に、3期6年を務められました島田眞路前理事長は、就任後、事務局機能の強化、公益社団法人化、事務局におけるコンベンション機能の獲得、専門医制度の導入等々、強いリーダーシップにより数々の大きな課題を克服し、日本皮膚科学会の発展に大きく貢献されました。その実行力に深く敬意を表すると共に、担当理事、関係者の皆様に心より感謝申し上げたいと思います。
理事長という襷を受け継いで、何を目指すべきなのか?それは、皮膚科学の領域をより強くし、皮膚科医の存在感をさらに増すことと考えています。領域の強さを評価するのは、我々会員ではなく、一般社会の人であり、皮膚科以外の医療関係者です。皮膚科領域の外にいる方々です。日本皮膚科学会という閉じた系の中での価値観のみで行動するのではなく、社会の中でどのように評価されるか、どれだけ社会に貢献できるか、系を開いて活動する必要があります。そして、公益社団法人として、一般社会から期待されているミッションがあります。
皮膚科学の領域をより強くするために、日本研究皮膚科学会(JSID)、日本臨床皮膚科医会、ならびにその他の皮膚科関連学会との連携をより一層強くする必要があります。さらに、国内的には、他の臨床領域、基礎領域の学会において、活動することも必要です。国際的には、欧米のみならず、アジア地域における関連学会との交流をより密にし、皮膚科領域を先導するリーダーとして行動することが期待されています。
皮膚科医の存在感を増すために、皮膚科が提供する医療の幅を拡げる必要があります。そのためには、基礎研究、臨床研究を活性化し、研究成果をだす必要があります。しかし、成果を生み出すだけでは、社会に届くことはありません。成果を確実に社会実装につなげるために、日本における行政の仕組み、政策として実行するための仕組み、Regulatory Scienceの仕組み等々を、正しく理解し、行動に移す必要があります。国の機関、省庁との人材交流、人材育成も欠かすことのできないステップと考えています。
一方で、医学界、医療業界の取りまく環境は、厳しい状況にあります。その中で、皮膚科領域のかかえる問題も山積しています。地方と都市における地域格差、皮膚科専門医の確保と質の担保、Life-long-learner として一生皮膚科医として活動できるキャリア支援、基礎研究者、臨床研究者の減少、海外留学者の減少などなど、数多くの課題があります。これらの課題をひとつ、ひとつ、日本皮膚科学会員が一体となって乗り越えて行くために、最大限の努力をしたいと考えています。
日本皮膚科学会の活動は、会員のためにあります。そして、社会のためにあります。引き継がせていただいた襷を次世代へとつないでいくために、そして、皮膚科学の発展のために、会員の皆様の声をしっかり受け止めながら、一歩一歩前進していきたいと思います。どうぞ、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

理事長 天谷 雅行
 

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