国際活動

留学体験レポート:Stanford University - 沼田貴史

2025年2月5日公開

留学先と留学期間

 2019年5月から2021年2月までの約2年間、アメリカ合衆国カリフォルニア州にあるスタンフォード大学医学部病理学講座GalliラボへVisiting Scholarとして留学をしました。

留学先での仕事

 ラボでは主にノックアウトマウスを使った実験を行いました。ヒトサンプルを用いた実験を行っている仲間もおり、日々刺激を受けながら研究を行うことができました。留学中に新型コロナウイルスが流行したこともあり、自分のテーマの研究は完遂できませんでしたが、ラボの仲間のマスト細胞の形質変容についての論文をお手伝いすることができました。

 

楽しかったこと

 居住していたPalo Altoではハロウィンやクリスマスのシーズンのイベントやデコレーションが盛んで、家族と楽しむことができました。長男は地元の公立小学校に通いました。住居のあるPalo Altoのクラスでは様々な国にルーツを持つ生徒が通っており、多様性の理解や尊重という側面からも良い影響を与えてくれたと思います。帰国後もSkypeなどで、そのころのクラスメートと継続してやりとりをしている姿を見ると、留学できて本当によかったなと感じさせてくれます。

 

大変だったこと

 英語が苦手な僕は語学面で苦労をしました。しかし、スタンフォード大学では近隣のボランティアの方がEnglish partnerとして英語に慣れることを手助けしてくれるシステムがあります。同伴家族(妻)も利用することができ、週1回コーヒーを飲みながら、英会話のレッスンを受ける機会を得られました。カリフォルニアでは、いろんな人種の方が集まっていることもあり、僕の拙い英語力でも、相手がゆっくり話してくれたり、何度も聞き返してくれることで、徐々に慣れ、自信を持つことができました。

これから留学を考えている先生へ

 海外留学ではこれまで経験したことのない経験をたくさんすることができます。もちろん、不安なことや予想外のこともたくさん待ち受けていると思いますが、自分の常識に疑問を持ち、成長をさせてもらえる良い機会だと思います。また、留学中に出会った仲間は、大学や診療科の垣根をこえた、大切な仲間となります。もし、留学に興味があれば、ためらわずにぜひ一歩前に踏み出してみてください。

 

留学体験レポート一覧へ戻る

このページの先頭へ
Copyright © 日本皮膚科学会 All Rights Reserved.