国際活動
留学体験レポート:University College London - 齋藤怜
2025年2月17日公開
留学先
2021年8月から2年間、イギリス ロンドンにあるUniversity College London, Department of Cell and Developmental BiologyのSandip Patel教授の研究室にポスドクとしてお世話になりました。
留学先での仕事
細胞内酸性オルガネラのカルシウムシグナルを研究しているラボで、リソソームのTow pore channelというイオンチャンネルの機能解析を行っていました。生物学の研究室で医学や病態と離れた内容の研究をすることは新鮮で、有意義な日々を過ごすことができました。
楽しかったこと
ロンドンはヨーロッパ随一の国際都市で、様々な国からの移住者や滞在者がいます。背景や分化の違う人たちが集まっていて、職場やプライベートで関わる人々からいつも刺激を受けました。イベントや、移住者による各国料理のレストランも充実しており、研究以外にもたくさんの新しいことに触れることができました。一方で、イギリスの伝統的な文化も大切にされていて建築や美術館、パブ文化などに触れ楽しむことができました。
大変だったこと
良くも悪くもいい加減なところがあり、サービス業の質が日本とはかなり違います。宅配の荷物が隣の建物に届いていたり、職場や行政で必要になる書類のことも尋ねる相手によって言うことが違ったり。問い合わせても、まず1回目にはわからないと答えられ、そこで食い下がるとようやく対応してくれます。
日本に帰った際の空港職員の方の対応を受けた時には、あまりに丁寧で恐縮しました。
留学について
大変なことももちろんありましたが、それ以上に得られることが大きいと思います。妻子を伴い留学しましたが、私たち家族にとってかけがえない経験となりました。仕事においても、他分野の教室ということもあり、データのとらえ方や考え方など非常に勉強になりました。
留学の機会を与えて下さった広島大学皮膚科の先生方、留学のご支援を下さった皮膚科学会に心より感謝申し上げます。
University College Londonキャンパスのクリスマス時期の様子
ロンドン市内の様子
学会発表時の1枚