国際活動

留学体験レポート:Garvan Institute of Medical Research - キース(本田)由貴

2025年2月17日公開

留学体験レポート キース(本田)由貴

留学先と留学期間

オーストラリアシドニー Garvan Institute of Medical ResearchのTri Phan教授の研究室(Intravital Microscopy and Gene Expression(IMAGE)Lab)
2022年4月から現在まで、ポスドク研究員として勤務しています。


クリスマス仕様のGarvan


Clovelly Beachでのピクニック

 

留学の経緯

博士号を取得した2020年から留学先を探し始め、椛島先生と理研の岡田先生よりTri Phan教授を紹介していただきました。Tri Phan教授の研究室はB細胞とマクロファージに注目した基礎的な免疫研究をしていて、魅力を感じました。2021年4月にZoomで面談し、すでに取得していた学振(RPD)の2/3期間を使って2022年4月より留学することが決まりました。

留学先での仕事

マウスの尋常天疱瘡モデルでの自己応答性B細胞の解析、悪性黒色腫における組織常在マクロファージの機能解析、腫瘍抗原特異的B細胞の解析などを行っています。

シドニーでの生活

物価は日本の2-3倍ですが、全体的に治安も気候も良く、とても住みやすいです。緑が多く、野生動物にもよく遭遇します。野鳥は餌を求めて朝からベランダに来ますし、ポッサムは夕方から夜の木にいたり、空中ではオオコウモリが多数飛んでいます。美しい野鳥に癒される一方、繁殖期のマグパイ(カササギフエガラス)は非常に攻撃的で、巣の近くを通ると襲撃されることでも有名です。


近所に住むPossum


通学路のRainbow lorikeet

 

よかったこと

知識や実験手技に限らず、とにかく色々と勉強になっています。Tri Phan教授の研究室はみんなでよく話をするのですが、その議論がとても楽しいです。とくに同室のポスドク、博士課程の学生とは頻繁にお互いのプロジェクトの進行について相談しあったり、一緒に実験したりと、いい関係を築けています。

大変だったこと

留学当初は英語でのコミュニケーションに苦労したり、他のポスドクと比較して劣等感を感じたこともありました。日常生活では、職場以外で友達がなかなかできなかったりと人間関係で悩んだこともありました。いずれも今は色々と前向きに取り組めるようになったと思います。

これから留学を考えている方へ

シドニーは住みやすくていいところです。留学は楽しいことばかりではないと思いますが、いろんな意味で成長できるいい機会になっていると思います。留学に興味がある方はぜひ一度挑戦してみてはどうでしょうか。

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