国際活動

留学体験レポート:New York University Grossman School of Medicine - 小川達也

2025年2月17日公開

 私は2022年4月からNew York University Grossman School of Medicineに博士研究員として勤務しております。伊藤真由美先生の研究室では、数々の遺伝子改変マウスを駆使して主にメラノサイト・メラノサイト幹細胞についてのプロジェクト、毛髪再生についてのプロジェクトの研究を行っています。私はメラノサイト・メラノサイト幹細胞について、正常時、UVB照射など外的刺激後の生体内動態、さらにメラノーマの発生・進行過程をシグナル伝達機構、免疫細胞との関係に着目して研究しています。また、マウスの背部皮膚は創傷治癒後に毛髪が再生することが知られていますが、その詳細な機序について線維芽細胞と周囲の細胞とのクロストークに着目して研究しています。これまで日本国内で経験したことのない最新の技術に触れることができ、とても勉強になっております。
 ニューヨークは世界の主要な商業、金融、文化の中心地の一つであり、毎年多くの観光客が訪れます。私は休日には美術館・博物館、ミュージカル、ショッピング、レジャーなどを楽しみ、リフレッシュして仕事に臨むことができています。旅行では味わえない貴重な経験ができるのも海外留学のメリットの一つだと考えます。
 3年間の滞在により、医師として、そして一人の人間として大きく成長することができたと感じています。日本に帰国後は、これらの経験を活かして臨床・研究・教育に多く還元できるように努めたいと思います。この度はご支援頂いた日本皮膚科学会の皆様に感謝を申し上げます。


ロックフェラーセンターからニューヨークの眺望

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