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アザとホクロ

Q13赤アザの治療法にはどのようなものがあるのでしょうか?

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 イチゴ状血管腫は自然に消失するため、原則として治療を行う必要がありませんが、他の血管腫に対しては、レーザー療法が第一選択となります。しかしレーザー療法が無効な赤アザは存在し、このようなものには手術療法しかありません。
 赤アザの治療に使われるレーザーは、波長が577~585ナノメーター(赤血球のヘモグロビンに吸収される光)で、照射時間450マイクロ秒という非常に短い時間でレーザー光を照射するフラッシュランプ・パルス色素レーザーです。しかし、この波長の光は皮膚の奥深くには届かないため、深いところに存在する血管腫には効果がありません。従って海綿状血管腫など深部に存在する赤アザには手術療法か人工塞栓術(Q16参照)などの方法で治療するしかありません。
 また最近は、Vビームという色素レーザーも開発され、太い血管からなる血管腫には従来の色素レーザーより治療効果があります。ただしVビームの方が従来の色素レーザーより瘢痕を形成する可能性が高いため、Vビームには皮膚を冷却する装置がついています。しかし冷却装置がついているからといって瘢痕形成を完全に防ぐことはできません。
 レーザー治療には痛みを伴うので、レーザー治療中にあばれてレーザー光線が目にはいる危険性があります。そのため、小児・乳幼児では全身麻酔が必要です。上記のレーザーは、昔使用されていたアルゴンレーザーと比べ瘢痕などの副作用は少ないのですが、レーザー光は皮膚の表面に存在するメラニンという黒い色素にも吸収されるため、皮膚に全く障害を起こさないわけではありません。つまり赤アザ用のレーザーはQスイッチ・レーザーよりは皮膚に瘢痕を作る可能性が高いので、何回かレーザー治療を行い、もうそれ以上色が薄くならない場合は、レーザー治療の限界と考え、それ以上のレーザー治療は中止すべきです。
 また血管拡張性肉芽腫はレーザー療法ばかりでなく皮膚凍結療法(Q8参照)も有効です。

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