Q7好酸球性筋膜炎はどのように治療しますか。
通常、内臓に異常はみられないため生命に関わることは稀ですが、治療のタイミングが遅れると皮膚の硬化や関節のこわばりが残存し後遺症を残すことがあるため、正確な診断のうえ、できるだけ早期の治療が望ましいです。
軽症の患者さんでは無治療でも自然によくなることもありますが、多くの場合 、副腎皮質ステロイドによる治療が必要となります。なかでもプレドニゾロンという飲み薬を使うことが多く、症状や検査結果を確認しながらゆっくりと減量していきます。重症の場合は免疫抑制剤など追加治療が考慮されます。これらの薬剤には副作用も起こり得ますし、運動や疲労が発症に関係する可能性のある病気ですので通院治療よりは入院しての安静が望ましいでしょう。
また、症状が改善した後にステロイドや免疫抑制剤などの薬物治療を完全に中止できることもありますが、再発を繰り返す場合もあり、治療の際には病気の勢いの沈静化を十二分に確認する必要があります。