会員の皆様へ
インドメタシン内服剤の製造中止およびその代替品について
2018年11月15日
この度、帝國製薬株式会社より、徐放性インドメタシンカプセル「インテバンSP」(25mg、37.5mg)に関して、製造を委託していた工場の閉鎖により、販売を中止せざる得ない状況となったとの連絡がありました。
本会としましては、現在、インドメタシン内服剤は本剤のみであることから、特に適応外ではあるものの保険審査上使用が認められている好酸球性膿疱性毛包炎の治療に対しての影響を懸念しております。
本剤の中止により、インドメタシン内服剤は無くなるものの、プロドラッグとしてはインドメタシンファルネシル(インフリーカプセル)、アセメタシン(ランツジール錠)の内服剤が存在します。
好酸球性膿疱性毛包炎におきましては、奏効率はインテバンSPが87%となっており、また、症例数が限られていますがインドメタシンファルシネルが38%、アセメタシンが100%と過去の文献より報告されております(J Dermatol 2016;43:1301-1306,Nomura et al., Table S2a. Regimens applied to classic EPF)。従いまして、これらの代替品の使用を保険審査上の検討も含め進めていく方向です。
2018年11月15日
公益社団法人 日本皮膚科学会
理事 五十嵐 敦之
理事 椛島 健治
【参考資料】
J Dermatol 2016;43:1301-1306,Nomura et al.(PDF/1MB)
Table S2a. Regimens applied to classic EPF(PDF/213KB)