監修

医学博士
夏秋 優
(兵庫医科大学)
夏秋 優
(兵庫医科大学)
「虫刺され」は大変身近な皮膚病で、一般的にはカやノミに刺されたことによって生じる、かゆみの強い赤いブツブツ、という印象があると思います。しかし実際には、カやノミ以外にも様々な「虫」がヒトを刺したり、咬みついたり、皮膚から血を吸って被害を与えます。
虫刺されの原因となった虫を調べるには、刺している虫をその場で捕まえて、その種類を確認する必要があります。しかし実際には、刺されている場面を見ていないために原因となった虫が分からないことが多いのです。それどころか、「刺さない虫」を犯人(犯虫?)と思い込んでいる方もおられます。
そこで、人体に被害を与える「虫」の種類や生態、生息地をよく知り、どんな虫がどのような皮膚症状を引き起こすかを知っておくことが大切です。