皮膚科Q&A

皮膚科Q&Aを検索

虫刺され

Q3虫刺されの全身症状は?

印刷

 日本に生息している虫には、ヒトの生命を脅かすほどの猛毒を持つ種類はほとんどいません。しかし、刺された後に毒成分に対して強いアレルギー反応が起こって、全身のジンマシンや、腹痛、呼吸困難、意識消失など、アナフィラキシーと呼ばれる症状が出現する場合があります。特に注意が必要なのはハチで、中には刺されて30分以内にショック状態になって生命に危険が及ぶような特異体質の人がいます。
 なお、最近では海外から様々な生き物が国内に侵入していますので、これらの生き物によって被害が生じる可能性もあります。毒グモのセアカゴケグモ(資料1)はすでに国内のほぼ全域で見つかっており、咬まれると激しい痛みだけでなく筋肉痛や吐き気、下痢、頭痛、血圧上昇などの全身症状をきたすことがあります。また輸入コンテナなどから国内に侵入しつつあるヒアリ(資料2)はハチと同様に毒針を持っており、刺されることで痛みやアナフィラキシー症状を起こすことがあります。

資料1:セアカゴケグモ
資料2:ヒアリ
このページの先頭へ