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虫刺され

Q6ブユに刺されたらどうなりますか?

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 ブユ類は体長2~4mm程度の小型のハエのような吸血性の昆虫です(資料10)。ブユは地方によってはブヨ、あるいはブトとも呼ばれていますが、キタオオブユ、アシマダラブユ、ニッポンヤマブユなど、様々な種類のブユが吸血被害を及ぼします。高原や山間部の渓流沿いに多いため、キャンプやハイキングなど野外レジャーの際に刺されます。ブユは朝夕に活動することが多く、特に露出したスネ付近を刺される人が多いようです。
 刺されている時は痛み、かゆみをほとんど感じないので気付かないのですが、吸血部に小さな出血点が見られるのが特徴です。刺されて半日くらいすると刺された所が赤く腫れて次第に激しいかゆみを生じます。時には掻きむしっているうちに硬くなり、かゆみのある赤いしこりが長く残る「慢性痒疹(まんせいようしん)」という状態になる人もいます(資料11)。

資料10:アシマダラブユ
資料11:ブユ刺症(慢性痒疹)
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