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虫刺され

Q13虫刺されの予防はどうすればよいですか?

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 室内のカやノミなどの駆除には燻煙殺虫剤が有効ですが、気密性の低い家屋ではあまり効果がでません。トコジラミは柱や調度品の隙間、畳の裏側などに潜んでいるため燻煙の効果が出にくいこと、一般的な殺虫剤(ピレスロイド系)に対して抵抗性を持っている場合は専用の殺虫剤が必要になることなどもあり、専門の駆除業者に相談する方が確実です。
 イエダニは室内には生息せず、床下や天井裏などのネズミの巣に発生源がありますので、室内の燻煙処置では駆除できません。したがって、その宿主であるネズミの駆除が必要です。
カやブユ、マダニなどの吸血性節足動物に対する予防対策として、野外活動の際には肌の露出を少なくし、携帯用蚊取りや、虫除けスプレ-などの忌避剤を用いることで、ある程度の防除は可能です。現在、市販されている虫除け剤(忌避剤)として、ディートとイカリジンがあります。いずれもすぐれた忌避効果がありますが、皮膚にムラなく塗り伸ばすことが重要です。濃度の濃いタイプ(ディート30%、イカリジン15%)は、忌避効果は同じで、効果の持続時間が長くなります。
なお、ディートには、小児に対する使用上の注意として、顔には使用しないこと、生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこと、2歳未満の幼児では1日1回、2歳以上12歳未満の小児では1日1~3回の使用にとどめることなどがありますので、必要に応じて適切に使って下さい。イカリジンには小児に対する使用制限はありません。

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