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虫刺され

Q2虫刺されの皮膚症状は?

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 虫刺されによって生じる皮膚症状には、大きく分けると「痛み」と「かゆみ」があります。
 痛みには、虫が皮膚を刺したり咬んだりすることによる物理的な痛みと、皮膚に注入される物質の化学的刺激による痛みがあります。代表的なのは、ハチに刺されたりムカデに咬まれたりすることによって皮膚に注入される有毒物質によって激しい痛みを生じる場合です。
 かゆみは、皮膚に注入された物質(毒成分や唾液腺物質)に対するアレルギ-反応によって生じます。そして、アレルギー反応には主に即時型(すぐに起こる)反応と遅延型(ゆっくり起こる)反応があります。即時型反応は、虫の刺咬や吸血を受けた直後からかゆみ、発赤、ジンマシンなどが出現し、数時間で軽快する反応です。一方、遅延型反応は、虫の刺咬や吸血を受けた1日~2日後にかゆみ、発赤、ぶつぶつ、水ぶくれなどが出現して、数日~1週間で軽快する、という反応です。
 これらのアレルギー反応は、虫に刺された頻度やその人の体質によって症状の現われ方に個人差が大きいのが特徴です。

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