Q9ハチに刺されるとどうなりますか?
刺すハチとしてはアシナガバチ(資料19)、スズメバチ(資料20)が代表的です。アシナガバチやスズメバチの場合は、庭木の手入れや農作業、林業、ハイキングなどの際に刺されることが多く、特に秋の野外活動での被害が多いので注意が必要です。時には、越冬するために室内に侵入したハチに刺されることもあります。ミツバチ(資料21)に刺されるのは養蜂家の方々が多く、一般人が刺されることは稀です。
ハチに刺されると、まず激しい痛みが出現し、赤く腫れます(資料22)。これはハチ毒の刺激作用によるもので、初めて刺された場合、通常は1日以内に症状は治まります。しかし、2回目以降はハチ毒に対するアレルギー反応が加わるため、刺された直後からジンマシンを生じたり、刺されて1~2日で強い発赤や腫れを生じたりします。この反応には個人差が大きいですが、ひどい場合は刺されて30分~1時間で呼吸困難、腹痛、意識消失や血圧低下などを生じて、死に至ることがあります。これはアナフィラキシーショックと呼ばれる症状で、ハチ刺されによる死亡事故はこの特殊なアレルギー反応によるものです。



