Q6STI患者の年齢はどのようになっていますか?
いずれの疾患も20~29歳にピークがありますが(図6)、性器ヘルペスでは50歳代以降の高齢者も少なくありません。これは、再発型の性器ヘルペスを含めている可能性があり、2007年より初感染の性器ヘルペスのみを報告するようになっています。15~29歳の若年層では、1999年と比較すると、女性の淋菌感染症と尖圭コンジローマは増加してきておりますが、性器クラミジア感染症と性器ヘルペスは男女ともに横這い状態です(図7)。
HIV感染症は1985年以降の累積報告数で日本国籍の異性間の性的接触による感染者の性比を年齢階級別にみると、全体に占める割合は少ないものの15~19歳層は女性が68.8%、20~24歳層は女性57.0%を占め、男性の占める割合の高い他の年齢層とは異なっており(図8)、他のSTIと同様に若年女性の増加が危惧されております。

2008年感染症サーベイランスより
(15~29歳、1999年4月~2008年9月)

感染症サーベイランスより
