Q14各疾患の検査法を説明してください。
梅毒
発疹の表面をメスで擦って、病原菌を染色して調べる。
生検し、組織像と病原体を検出させる。
感染後4週間以降のものは梅毒血清反応を行う。抗トレポネーマ抗体陽性で、希釈倍数法で16倍以上、または自動化法で16R.U.以上は病原体が存在しているとみなす。
淋菌感染症
分泌物、尿沈渣の塗沫標本のグラム染色により白血球細胞質内にグラム陰性双球菌の検出。
核酸増幅法:SDA(strand displacement amplification)法またはTMA法(transcription mediated amplification)
培養
性器クラミジア感染症
核酸増幅法:TMA法(アプティマ・Combo2kクラミジア/ゴノレア)またはSDA法(BDプローブテッククラミジア/ゴノレア)
軟性下疳
潰瘍面の分泌物の検鏡(グラム染色、またはメチレンブルー染色)
培養(ハートインヒュージョン寒天培地、チョコレート寒天培地)
鼠径リンパ肉芽腫
抗体価(補体結合反応)
性器ヘルペス
抗原検査:水疱蓋、水疱底部の細胞を採取し、スライドガラスに載せ、蛍光抗体法にて検索する。
核酸検出法
培養
血清反応(gGを利用した型特異的抗体検査)
尖圭コンジローマ
視診で診断可能
生検し、組織診断が確定診断になる。
HIV
抗体検査
スクリーニング検査(酵素抗体法、粒子凝集法、免疫クロマトグラフィー法)が陽性で、下記の検査のいずれかが陽性の場合HIV感染症とする。
抗体確認検査(Western Blot法、蛍光抗体法)
HIV抗原検査、ウイルス分離、核酸診断法
B型肝炎
IgM型HBc抗体
性器カンジダ症
水酸化カリウムによる顕微鏡検査
ケジラミ症
視診(陰毛、腋毛、頭髪、下着)
顕微鏡にて確認
膣トリコモナス症
男性:膿汁、初尿(無染色標本、培養)
女性:膣分泌物の無染色標本
性器伝染性軟属腫
生検