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メラノーマ(ほくろのがん)

Q4日常生活でメラノーマの発生を予防することはできますか?

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 メラノーマの発生は、欧米の白色人種において日本人より10倍以上多いです。白色人種は日本人より肌の色がうすく、紫外線に対する防御能も弱いため、紫外線を浴びることがメラノーマの発生に関わると考えられています。日本人でも屋外に出る際は日焼け止めクリームなどを使用して、過度な紫外線を受けないようにしましょう。途中、汗で日焼け止めクリームが流れ落ちることもありますので、追加して使用するようにしましょう。
 一方で、日本人に多い足のうらのメラノーマは紫外線を浴びる機会の少ない場所にもかかわらず発生します。近年の研究では、足でも特に外部から機械的な刺激を受ける箇所にはメラノーマの発生が多いことが示されており、皮膚の外的刺激ストレスが発生に関わっていると考えられています。もともと歩行という機能を持つ足においては外的刺激ストレスを完全になくすことはできないため、時々足の裏や靴が良く当たる母趾(足のおやゆび)に黒色の変化がないか確認しましょう。
 このように外的刺激ストレスは足のうらにかかわらずメラノーマの発生に関係する可能性があります。足のうら以外にあるほくろについても、頻繁にいじる、自分でむしって取ろうとする、など過度の外的刺激を加えることは控えた方が良いと考えられます。

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