Q10メラノーマの手術後にどれくらいの頻度・期間で外来通院が必要ですか?
手術で病変を完全に切除したとしても再発転移の可能性のある病気ですので、定期的な外来通院が必要です。一方で、再発転移を早期に見つけるためにはどれくらいの通院間隔が良いか、いつまで通院が必要かについては、科学的によく分かっていません。また、患者さんの病期により、通院間隔や通院期間も異なると考えられます。
通院間隔については、3ヵ月に一度診察を受け、半年から1年ごとに画像検査(レントゲン、CT、超音波、PET検査など)や血液検査(腫瘍マーカーを含む)を行い、再発転移をチェックするのが一般的です。特に手術後2~3年以内は最も再発転移がおこる確率が高い時期ですので、特に定期通院による注意深い経過観察が必要です。
通院期間については、通常のがんでは手術後5年を通院終了の目安にしています。一方で、メラノーマでは手術後5年以降でも少数ながら再発転移することがあります。そのため生涯再発の可能性は否定できないということになります。治療後少なくとも5年~10年間の経過観察が目安となっていますが、主治医と相談しながら通院期間を決定することとなります。