以前よりメラノーマを部分生検(病変の一部を切り取って、顕微鏡で組織の検査をして診断を確定する手段)すると転移を助長する危険があると考えられてきました。しかし、近年の数々の研究によりその危険性はほぼ否定されています。海外ではむしろ診断を確定するために、日常的に生検が行われています。
一方で、日本では病変の見た目やダーモスコピーの検査で明らかにメラノーマであると判断できる場合は生検が省略されることも多いです。しかしながら、見た目やダーモスコピーでメラノーマの診断を迷う場合は生検が行われます。病変が大きい場合は部分生検が行われ、病変が小さな場合は病変の全部を切除する全摘生検が行われます。