これは脱感作といって、一度アレルギーになった(つまり感作)状態から脱する方法と言えましょう。昔からいろいろ試みられていますが、脱感作が絶対に成功するという方法はありません。脱感作の方法として良く知られているのは、ごく少量から薬を再投与し、次第に量を増やしていく方法です。この際、薬といっしょに少量のステロイドの内服を行う場合もあります。いずれにせよ、比較的軽症の薬疹の場合にはこの方法が試みられ成功する場合もありますが、重症の薬疹でこの脱感作法を行うのは極めて危険ですので、試みられたことはないと思います。