Q12ウオノメとタコはどう違うのですか?
タコ(専門用語ではベンチ)もウオノメと同じように、どこかの皮膚の一部が慢性の刺激を受けて角質層が厚くなる病気ですが、ウオノメと違って刺激を受けた辺り全体の皮膚が少し黄色味を帯びて、厚く硬くなって盛り上がって来ます(資料31)。ウオノメがふつう足の裏にできるのに較べて、タコは足の裏以外にも、生活習慣や職業やその人の癖などにより、身体のあちこちにできます。ペンダコや座りダコなどを思い出していただくと分かり易いと思います。子供の「吸いダコ」もありますよ(資料32)。ウオノメと違って痛みの無いことが普通で、むしろ厚くなった角質のために感覚が鈍くなっていることもあります。
タコに痛みや赤みを伴う場合は、細菌感染を起こしている可能性がありますので早めに皮膚科を受診して下さい。特に糖尿病の患者さんでは重症化し易いので注意が必要です(資料33)。
ウオノメとタコのできかたの違いについては資料28にまとめてありますので較べて見て下さい(資料28)。
ウオノメと並んでできたタコ。
外側にある方がタコで、内側にある芯の見える方がウオノメ。くらべて見て下さい。

吸い癖のある子供の手背から前腕にかけてできた“吸いダコ”。

細菌感染を起こしたタコ。抗生物質を使って治療する必要がある。
