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イボとミズイボ、ウオノメとタコ─どう違うのですか?─

Q15ウオノメやタコにならないためには、どうしたらいいですか?

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 ウオノメやタコの原因である「特定の場所の皮膚への慢性の刺激」は、窮屈な靴、長時間の歩行、足の変形、歩き方の異常、年を取ったり病気などによって脂肪組織が減少したり、浅い所に固い骨や関節があるなどの色んなことで生じます。このような圧迫因子を見つけて、可能な限り除去することが予防と治療の両方にとって最も大切です。圧迫の原因が除去されない限り、治療を続けても中々治らないばかりでなく、一度治っても必ずと言っていいほど再発するからです。どんな原因にせよ不適切な靴が一枚かんでいることが多いので(資料38)、皮膚科でウオノメやタコと診断がついたら勿論ですが、あやしいなと思ったら早めに専門の靴屋さんに相談されることも大切です。適正な靴に替えただけでウオノメが治ることもあります。もっとも、他の病気が原因のことや、職業や生活習慣など実際には除去できない原因のことも多いと思います。角質軟化剤や保湿剤などを用いたスキンケア(資料39)やパッドなどを用いて(資料35)なるべく局所の刺激を少なくするような工夫も必要です。

資料38

合わない靴をはいて、足のあちこちにできてしまった靴擦れダコ。

資料39

20%尿素軟膏を塗って、圧迫除去のためにゆびの割れた靴下を履いたら治ってしまった軽いウオノメのあと。

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