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イボとミズイボ、ウオノメとタコ─どう違うのですか?─

Q14イボやウオノメやタコの薬が市販されています。自分で治療してもいいのですか?

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 正しい治療のためには正しい診断が大前提です。イボもウオノメもタコも良性のありふれた皮膚病ですが、時に区別がつきにくいことや、色んな皮膚病が混じっている可能性があることをこのQ&Aでは説明して来ました。足の裏の悪性腫瘍をウオノメと自己診断して、自分で治療しているうちに進行させてしまった方もおられます。診断が正しくても、またどんな簡単な治療法であっても、正しく行われないと却って有害なこともあります。事実、ウオノメを自己治療していて化膿させてしまった糖尿病患者さんもおられます(資料37)。また、治療を成功させるためには、可能な限り病気の原因を取り除くことが重要です。治療に際しては、先ず初めに皮膚科医の正しい診断を仰いで下さい。そして、その指導と管理の下に行われるのであれば、市販のお薬を用いて自分で治療することもあってよいと思います。

資料37

ウオノメからはみ出したスピール膏で傷ついた皮膚に、細菌感染を起こしてしまった糖尿病の患者さん。

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